ふもと旅館
ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉 | pH |
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sodium ・ calcium-hydrogen carbonate・sulfate・chloride springs | ||
(低張性 中性 高温泉) | ||
旧泉質名:含石膏・塩化土類-重曹泉 |
こんな人に最適
- 美肌効果を試したい方
- 乾燥肌の方
- ストレスを感じている方
- 冷え性の方
- 住所
- 〒869-2402 熊本県阿蘇郡南小国町黒川温泉川端通り
- TEL
- 0967-44-0918
源泉 | 利用状況 | |
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湧出状況 |
温泉力 チャート(5段階評価)
水素イオン濃度 (pHペーハー)
- 一言コメント
- 3種の泉質を融合した美肌温泉
温泉スペック
※環境省から2014年7月に改訂された「鉱泉分析表指針」の泉質別適応症を元に、分かりやすく表現したものです。
①メンタル回復 | ②不眠症 | ③血行促進 | ④冷え性 | ⑤ドライスキン |
⑥きりきず | ⑦皮膚病 | ⑧高血圧(軽症) | ⑨胸やけ(飲用) | ⑩胃腸の不調(飲用) |
⑪便秘(飲用) | ⑫生活習慣病 | ⑬糖尿病 | ⑭痛風 | ⑮メタボ対策 |
⑯胆道系の不安(飲用) | ⑰貧血 | ⑱関節リウマチ | ⑲脊椎の痛み | ⑳免疫力アップ |
㉑筋肉痛・神経痛 | ㉒軽い喘息 | ㉓痔の痛み | ㉔病後回復 | ㉕疲労回復 |
- ※注①・・・泉質別適応症に、自律神経不安定症、うつ状態がある泉質(単純温泉・塩化物泉・硫酸塩泉・二酸化炭素泉)。
- ※注③・・・泉質別適応症に、末梢循環障害がある泉質(塩化物泉・炭酸水素塩泉・二酸化炭素泉・硫化水素型の硫黄泉)。
- ※注④・・・泉質別適応症に、冷え性がある泉質(塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・二酸化炭素泉)と含鉄泉。
- ※注⑦・・・泉質別適応症に、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、表皮化膿症、慢性湿疹がある泉質(塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・酸性泉・硫黄泉)。
- ※注⑨・・・飲用の泉質別適応症に、逆流性食道炎がある泉質(炭酸水素塩泉)。
- ※注⑩・・・飲用の泉質別適応症に、萎縮性胃炎、胃十二指腸潰瘍がある泉質(塩化物泉・炭酸水素塩泉)。
- ※注⑪・・・飲用で、塩化物泉と硫酸塩泉。
- ※注⑫・・・泉質別適応症に、高コレステロール血症、糖尿病、痛風がある泉質(浴用で、酸性泉・放射能泉/飲用で、炭酸水素塩泉・含よう素泉・硫黄泉)。
- ※注⑮・・・飲用の泉質別適応症に、高コレステロール血症がある泉質(硫酸塩泉・含よう素泉・硫黄泉)。
- ※注⑱⑲・・・泉質別適応症に、関節リウマチ、剛直性脊椎炎がある泉質(放射能泉)。
- ※注⑳・・・放射能泉。
- ※注㉑㉔・・単純温泉は、刺激が少ないのでリハビリに適しており、泉質別適応症にはないが「神経痛の湯」「脳卒中(中風)の湯」とも呼ばれている。
泉質別適応症に該当 | 一般的適応症に該当 |
美肌の湯 7要素
合計4ポイント ※「美肌の湯」と呼ばれる泉質をポイント数で表しました。
クレンジング・なめらか効果 | シワ防止・蘇生効果 | 美白・シミ予防効果 |
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炭酸水素塩泉 | 硫酸塩泉 | 硫黄泉 |
角質除去・つるすべ効果 | コーティング・保湿効果 | しっとり・保湿効果 | 洗浄効果 |
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(弱)アルカリ性の温泉 | 塩化物泉 | メタけい酸(100mg/kg以上) | メタほう酸(10mg/kg以上) |
- ※「四大美人泉質」は「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「硫黄泉」「(弱)アルカリ性単純温泉」と言われています。
- ※「塩化物泉」は塩分パックで肌をコーティングする事で、保温・保湿効果と同時に、温泉成分をキープしてくれます。角質が除去された「美人の湯」の後に入る「仕上げの湯」とも呼ばれています。
- ※「メタけい酸」は保湿作用があり、一部の化粧品にも使われています。
- ※「メタほう酸」は洗浄作用があり、目薬にも一部使用され、にきびにも効果があると言われています。
湯ざわり(入浴時)感触メーター(5段階評価)
つるつる | とろとろ | ||||||||||
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さらさら | もちもち | ||||||||||
しゅわしゅわ | ぴりぴり | ||||||||||
露天風呂で判定 |
湯あがり(入浴後)感触メーター(5段階評価)
すべすべ | かさかさ | ||||||||||
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さらさら | ぺたぺた | ||||||||||
しっとり | ぽかぽか | ||||||||||
露天風呂で判定 |
露天風呂からの眺望メーター(5段階評価)
眺望 | 竹林に覆われ、山奥の露天風呂に浸かる感覚で楽しめる |
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浴場名 | 湯小屋・女湯露天風呂「うえん湯」 |
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評価 4 |
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源泉の利用状況
加水 なし |
加温 なし |
消毒 なし |
循環 なし |
入浴剤 なし |
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○ | △ | ○ | ○ | ○ |
※すべての浴槽が源泉100%かけ流し ※冬季は、温度が高い黒川温泉の共同源泉と熱交換をして入浴に適した温度に保っている |
源泉率 | 100% | ||||
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湯の入替 | 1日1回 | ||||
源泉の湧出状況 | 地下300mから汲み上げる動力揚湯 | ||||
源泉から湯舟までの距離 | 約700m(姉妹館のこうの湯から引湯) | ||||
引湯方法 | パイプで引湯 | ||||
温度の調整方法 | 湯量を調節して調整 | ||||
飲泉 | 不可 | ||||
源泉かけ流し風呂 | 大浴場(露天風呂)×2 貸切風呂(露天風呂含む)×11 客室露天風呂×3 足湯×1 |
温泉成分表 温泉分析書
泉質名 | ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉(低張性 中性 高温泉) 旧泉質名:含石膏・塩化土類-重曹泉 |
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湯の色 | 微弱黄色・澄明 |
湯の香り | 弱硫化水素臭 |
溶存物質 | 1,180mg/kg(ガス性のものを除く成分①+②+③の合計) |
泉温 | 60.5℃ (調査時の気温9.1℃) |
pH値 | 6.4(中性) |
湧出量 | 不明 ※源泉かけ流しの必要条件・浴槽管理に必要な温泉量は、入湯客1人当たり1リットル/分以上(「源泉湯宿」より引用) |
温泉の成分(源泉1kg中に含有する分量)
①陽イオン | ミリグラム | ミリバル | ミリバル% |
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ナトリウムイオン(Na+)★ | 160.9 | 7.00 | 52.96 |
カルシウムイオン(Ca2+)★ | 54.0 | 2.69 | 20.39 |
マグネシウムイオン(Mg2+) | 27.5 | 2.26 | 17.10 |
カリウムイオン(K+) | 42.6 | 1.09 | 8.24 |
マンガンイオン(Mh2+) | 0.9 | 0.03 | 0.25 |
鉄(Ⅱ)イオン(Fe2+) | 0.8 | 0.03 | 0.23 |
鉄(Ⅲ)イオン(Fe3+) | 0.4 | 0.02 | 0.14 |
アンモニウムイオン(NH4+) | 0.4 | 0.02 | 0.15 |
リチウムイオン(Li+) | 0.4 | 0.06 | 0.48 |
ストロンチウムイオン(Sr2+) | 0.2 | 0.01 | 0.04 |
バリウムイオン(Ba2+) | 0.1 | 0.00 | 0.01 |
計① | 288.1 | 13.21 | 100.00 |
②陰イオン | ミリグラム | ミリバル | ミリバル% |
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炭酸水素イオン(HCO3-)★ | 288.8 | 4.37 | 37.01 |
硫酸イオン(SO42-)★ | 197.2 | 4.11 | 32.10 |
塩素イオン(Cl-)★ | 138.7 | 3.91 | 30.59 |
チオ硫酸イオン(S2O2-) | 0.9 | 0.02 | 0.13 |
臭素イオン(Br-) | 0.7 | 0.01 | 0.07 |
フッ素イオン(F-) | 0.3 | 0.01 | 0.11 |
計② | 626.7 | 12.79 | 100.00 |
③非解離成分 | ミリグラム | ミリモル | |
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メタけい酸(H2SiO3)★ | 251.4 | 3.22 | |
メタほう酸(HBO2)★ | 9.7 | 0.22 | |
メタ亜ひ酸(HAsO2) | 0.1 | 0.01 | |
計③ | 261.1 | 3.44 |
溶存ガス成分 | ミリグラム | ミリモル | |
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遊離二酸化炭素(CO2) | 104.2 | 2.37 | |
遊離硫化水素(H2S) | 0.1未満 | 0.1未満 | |
計④ | 104.3 | 2.37 |
その他微量成分 | |||
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総ヒ素0.03mg/kg、水素イオン、アルミニウムイオン、銅イオン、亜鉛イオン、総クロム、水酸化物イオン、ヨウ素イオン、硫化水素イオン、リン酸ニ水素イオン、炭酸イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン:検出せず |
★のマークがついているところは、「泉質名」に関わる成分と、「温泉」「療養泉」の資格条件になる成分です。
この泉質ならではの適応症(平成26年7月1日改定)
きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
浴用の一般的適応症(平成26年7月1日改定)
筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進
この泉質ならではの浴用の禁忌症(平成26年7月1日改定)
なし
浴用の一般的禁忌症(平成26年7月1日改定)
病気の活動期(特に熱のあるとき)、活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期
飲用の適応症
不可
分析日(上記の温泉成分表は下記機関の調査データより引用)
平成28年12月16日(株式会社同仁グローカル)
- ※適応症・禁忌症に関しては、平成26年7月の改正の「鉱泉分析法指針」に準拠しています。
- ※宿よりデータを提供して頂きました。
「温泉」の資格20項目と「療養泉」の資格8項目
条件/成分(1kg中の割合) ※ひとつでも条件をクリアすれば「温泉」「療養泉」 |
A【温泉法】 「温泉」の条件(規定値) |
B【鉱泉分析法指針】 「療養泉」の条件(規定値) |
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1 | 温度(泉源から採取される時点) | 25℃以上 | |
2 | 溶存物質(ガス性のものを除く) | 総量1000mg以上 | |
3 | 遊離二酸化炭素(遊離炭酸) (CO2) | 250mg以上 | 1000mg以上(二酸化炭素泉) |
4 | リチウムイオン(Li+) | 1mg以上 | ― |
5 | ストロンチウムイオン(Sr2+) | 10mg以上 | ― |
6 | バリウムイオン(Ba2+) | 5mg以上 | ― |
7 | 総鉄イオン[Fe2+(鉄(Ⅱ)イオン/フェロイオン)+Fe3+(鉄(Ⅲ)イオン/フェリイオン)] | 10mg以上 | 20mg以上(含鉄泉) |
8 | マンガン(Ⅱ)イオン(第一マンガンイオン)(Mn2+) | 10mg以上 | ― |
9 | 水素イオン(H+) | 1mg以上 | 1mg以上(酸性泉) |
10 | 臭化物イオン(Br-) | 5mg以上 | ― |
11 | よう化物イオン(I-) | 1mg以上 | 10mg以上(含よう素泉) |
12 | ふっ化物イオン(F-) | 2mg以上 | ― |
13 | ひ酸水素イオン(ヒドロひ酸イオン)(HAsO42-) | 1.3mg以上 | ― |
14 | メタ亜ひ酸 (HAsO2) | 1mg以上 | ― |
15 | 総硫黄 (S) [HS-(硫化水素イオン)+ S2O32-(チオ硫酸イオン)+ H2S(遊離硫化水素)] | 1mg以上 | 2mg以上(硫黄泉) |
16 | メタほう酸(HBO2) | 5mg以上 | ― |
17 | メタけい酸(H2SiO3) | 50mg以上 | ― |
18 | 炭酸水素ナトリウム(重炭酸ソーダ)(NaHCO3) | 340mg以上 | ― |
19 | ラドン(Rn) | 20ナノキューリー以上 20×10-10Ci(キューリー)以上 20(20百億分の1キューリー単位)以上 =74Bq(ベクレル)/5.5マッヘ以上 |
30ナノキューリー以上(放射能泉) 30×10-10Ci(キューリー)以上 30(百億分の1キューリー単位)以上 =111Bq(ベクレル)/8.25マッヘ以上 |
20 | ラジウム塩(Raとして) | 10-8mg以上 1億分の1㎎以上 |
― |
この温泉・療養泉の資格条件 クリア数 | 5 | 2 | |
合計 7 ポイント |
※日本における「温泉」と呼ばれる条件をポイント数で表しました。
温泉の言い伝え/その他
伝承による効能
-
この湯に浸かった歴史上の人物
俳人・高野素十(1893~1976年)
この湯に浸かった著名人
多数の文化人・芸能人が訪れているがプライベートのため不記載
温泉の解説
温泉の溶存物質の総量(①陽イオン+②陰イオン+③遊離成分の合計)が、1,180mg/kg(1,000mg/kg以上)となるので、「温泉」の資格よりワンランク上の「療養泉」とみなされる。
その場合、泉質名を決める時は、①陽イオンと②陰イオンの、ミリバル%の上位(20%を超える)のイオンが、泉質名に表れる(1,000mg未満は、単純温泉と表記される)。 その数値が高いイオン名から順に表記されるがルール。
そのイオン名によって、温泉の性格が分かってくる。まず、一番成分が多いとされるのが、①陽イオンがナトリウムイオン、そして②陰イオンが炭酸水素イオン。
これらが結びつき、 「ナトリウム-炭酸水素塩泉」(重曹泉)となり、これがメインの泉質となる。
皮膚の表面を柔らかくし、古い角質が取れやすくなり、肌がスベスベになることからクレンジング効果のある「美肌の湯」と呼ばれている。
さらに、入浴後、皮膚から水分の発散が盛んになることから「冷えの湯」とも呼ばれている。「炭酸水素塩泉」の泉質別適応症は、きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症。
2番目の泉質は、「カルシウム-硫酸塩泉」(石膏泉)。こちらも硫酸塩泉は、皮膚の蘇生効果やシワを伸ばす作用があることから「アンチエイジングの湯」と呼ばれており、「ナトリウム-炭酸水素塩泉」(重曹泉)と同じく、「美肌の湯」と称される。さらに、皮膚の蘇生効果もあることから「傷の湯」とも言われている。 また、硫酸イオンは血管の拡張作用があるので、高血圧症や動脈硬化にもいいとされる。 「カルシウム-硫酸塩泉」(石膏泉)は、カルシウムイオンの働きによりは鎮静効果があるとされ、「硫酸塩泉」の泉質別適応症は、「炭酸水素塩泉」と同じ4項目のほかに、うつ状態が追加される。
3番目の泉質は、「ナトリウム-塩化物泉」(食塩泉)。塩分が皮膚の汗腺を覆い、汗の蒸発を防ぎ、湯冷めしにくくなることから「温まりの湯」「熱の湯」と称される。さらには、温泉成分のコーティング効果があるので、「美肌の湯」に入った後の仕上げの湯(保湿効果)としても有効である。 また、塩分による殺菌作用により「傷の湯」とも称される。
塩化物泉の泉質別適応症は、硫酸塩泉と同じく、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症。
以上のような、3つの性格を持つ泉質のほかに、pHが6.4(中性)であることで、低刺激性の湯とも言える。
また、改めてナトリウムイオンと炭酸水素イオンにも注目。この2つの合計(ミリバル%)が80%を超えると「つるつる感」が出てくるが、この温泉はナトリウムイオン52.96%+炭酸水素イオン37.01%=合計89.97%となるので、入浴した際に体感できるだろう。
さらに、「温泉」の資格のひとつ炭酸水素ナトリウム(重炭酸そうだ)の量も340mgの基準値を超えている(397mg/1kg)事も付け加えておく。ちなみに、炭酸水素ナトリウムの計算方法は、鉱泉分析法指針によれば、ナトリウムイオンと炭酸水素イオンの当量(mval/kg)の少ない方に、炭酸水素ナトリウムの分子量(84.01)を乗じて計算する。つまり、ここでは炭酸水素イオンの方が少ないので、炭酸水素イオンのミリバルに炭酸ナトリウムの分子量「84.01」をかけると、「397」となり340超ということで、「温泉」の資格が得られるわけである。
そして、③遊離成分にも、保湿成分のメタけい酸が、「温泉」の基準値の5倍以上入っていることから、この点でも「美肌の湯」と呼べる。 これら極上の湯を、贅沢に源泉かけ流しされる事で、温泉本来の効能を直に肌に感じられるのだ。
湯量豊富な自家源泉を利用して、大浴場の露天風呂、眺望豊かな貸切露天風呂、そしていつでも好きな時間に湯浴みができる客室露天風呂と3種類の温泉風呂が楽しめるのも、この宿の人気の秘密なのだろう
貸切風呂「たち湯」 | 露天風呂「もみじの湯」 |
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貸切風呂の中で最も大きい。手前から奥に進むにしたがって深さが増し、最大で150センチの深さ、中央の木柱につかまるなどして足を伸ばすことができる。 無理のない自然な姿勢で、目一杯手足を伸ばすと、腰や膝などに負担がかからない。 |
露天風呂の目下を流れる田の原川のせせらぎを聴きながらの入浴は、転地効果を強く得られるだろう。 |
貸切風呂「一の湯」 | 貸切風呂「吾の湯」 |
石で組まれた浴槽は、斜面上に立つため見晴らしが抜群。繁茂する木々がちょうど良い目隠しになるところが面白い。 | 野天情緒が溢れる貸切風呂。「立ち湯」ほどではないが、少人数のグループならばゆったりと湯浴みを楽しめる。もちろん源泉かけ流し。 |
宿レポート
いまや日本全国の温泉地の教科書的な役割を果たしているのが、熊本県の黒川温泉。山あいにある小さな温泉地であるが、ひとつひとつの温泉宿の個性を損なわず、それでいて温泉地全体の印象に統一感を持たせ、郷愁を漂わせるために植栽をありとあらゆるところに施し、都会人にとって昔懐かしい雰囲気を作り上げた。
その仕上げとして、黒川温泉は、1枚購入すると3軒のお風呂に入浴できるという「入湯手形」を販売し、温泉地全体を、浴衣を着たまま湯めぐりさせるように誘導して、それが大人気となった。
街全体を、ひとつの温泉旅館を捉えて一体感を持たせ、それが温泉ファンの共感を得たのだ。
今では全国の温泉地でも当たり前になったその「入湯手形」のアイディアを出したのが、ここ「ふもと旅館」の社長と女将さんご夫婦なのである。
宿は、川端通りという黒川温泉のメインストリートに建ち、客室数が全14室に対して、合計17のお風呂(男女別露天風呂×2、露天風呂を含む貸切風呂×11、客室露天風呂×3、足湯×1)というから、まさに温泉のデパート。
客室も素朴な和室が中心だが、別館にはベッド付きの露天風呂付き客室もある。
料理は熊本名物の馬刺しや肥後牛も饗され、それでいてリーズナブルな料金設定というから、すべてにおいて評価が高い。
まさに黒川温泉の全国区的な人気の要因を、この宿で感じる事ができるはずだ。
宿泊レポートはコチラ
料金データ
1泊2食料金 | ¥16,650~(税込) |
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1泊朝食料金 | ¥11,150~(税込) |
素泊り | 設定なし |
一人泊 | ¥16,650~(税込) |
宿泊時の貸切風呂料金 | 無料 |
日帰り | 入湯手形(¥1,500)の購入で利用可 |
日帰り貸切温泉 | 設定なし |
宿データ
創業 | 1955年(昭和30年) |
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チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 10:00 |
宿の立地環境 | 温泉街 |
部屋数 | 全14室(和11室/和洋室2室/洋1室) |
収容人数 | 50名 |
駐車場 | 20台 |
施設 | 宴会場・売店 |
インターネット | Wi-Fi対応 |
バリアフリー | 非対応 |
シャワー付きトイレ | 完備 |
交通アクセス
電車 | ○福岡方面:博多駅・天神駅・福岡空港経由の高速バスあり (西鉄高速バス) ○熊本方面:熊本駅・阿蘇くまもと空港・阿蘇駅経由の高速バスあり (九州横断バス) ※九州横断バスの場合、阿蘇観光を含む便と、観光なしの便あり。別府方面からの利用も可能 ※熊本方面からは産交バスも利用可能。西鉄高速バスは日田駅行き(便数多、日田駅で乗換え)と杖立温泉行き(便数少)あり。 |
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送迎 | なし |
クルマ | 大分自動車道・日田インター、湯布院インター、 九州自動車道・熊本インターで降りる。 |
住所 | 熊本県/黒川温泉/ふもと旅館 〒869-2402 都道府県市町村番地 TEL:0967-44-0918 |
- データ制作
- 2023/05/22