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平成26年(2014年)7月の「鉱泉分析法指針」の改訂により、泉質名が10種類に分類され、さらに適応症・禁忌症も刷新されました。主な特徴は下記の通りです。
10 types of Spring Quality
なお、上記の泉質名は「掲示用泉質名」であり、さらに正式な(詳細な)泉質名は「アルカリ性単純温泉」「ナトリウム-塩化物泉」「含鉄(Ⅱ)-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉」「酸性-含硫黄・ナトリウム-硫酸塩泉」などとなります。
詳細は、旧泉質名と共に、こちらをご覧ください。
新旧泉質名対照表
同じく、平成26年7月の「鉱泉分析法指針」の改訂では、適応症・禁忌症も刷新されました。
分かりやすく言えば、それまでの「経験的な見地」から「科学的な見地」に変わったという事です。
温泉の適応症・禁忌症には、「一般的適応症/禁忌症」と「泉質別適応症/禁忌症」とあり、「一般的適応症/禁忌症」とはすべての温泉に該当するものです。
またその名の通り「泉質別適応症/禁忌症」は、泉質の種類によって違うものなので、それを見れば温泉のキャラクターが良く分かると思います。
なお、適応症、禁忌症には、「浴用」と「飲用」で分けられています。
含有成分別 禁忌症 | ||
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成分 | 浴用 | 飲用 |
ナトリウムイオンを含む温泉を、1日(1200/A)×1000mlを超えて飲用する場合 |
― | 塩分制限の必要な病態(腎不全、心不全、肝硬変、虚血性心疾患、高血圧など) |
カリウムイオンを含む温泉を、1日(900/A)×1000mlを超えて飲用する場合 |
― | カリウム制限の必要な病態(腎不全、副腎皮質機能低下症) |
マグネシウムイオンを含む温泉を、1日(300/A)×1000mlを超えて飲用する場合 |
― | 下痢、腎不全 |
よう化物イオンを含む温泉を、1日(0.1/A)×1000mlを超えて飲用する場合 |
― | 甲状腺機能亢進症 |
上記のうちニつ以上に該当する場合 |
― | 該当するすべての禁忌症 |
(注)Aは、温泉1kg 中に含まれる各成分の重量(mg)を指す。飲用する温泉について、含まれる成分ごとにそれぞれの重量に基づき具体的飲用量を算出して記載すること。ただし、「温泉飲用の1日の総量はおよそ200~500mLまでとすること。」としており、具体的限界値が500mL以上の場合は、温泉の1日の飲用量を超えているため、禁忌症を掲示することを要しない。 |
詳細はこちらをご覧ください。
禁忌症及び入浴又は飲用上の注意に掲示等に関する新旧対照表
なお、泉質別適応症・禁忌症に関しては、下記の「泉質別の解説」をご覧ください。
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