ほたるの長屋
単純硫黄泉 | pH |
|
simple sulfur springs | ||
(低張性 アルカリ性 高温泉) | ||
旧泉質名:単純硫黄泉 |
こんな人に最適
- 皮膚トラブルに悩んでいる方
- アトピー性皮膚炎の方
- しっとり美肌にしたい方
- 硫黄の香りが好きな方
- 住所
- 〒861-0556 熊本県山鹿市平山5206-7
- TEL
- 0968-48-1222
源泉 | 利用状況 | |
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湧出状況 |
温泉力 チャート(5段階評価)
水素イオン濃度 (pHペーハー)
- 一言コメント
- アルカリ性と硫黄成分による美肌効果が期待できる
温泉スペック
※環境省から2014年7月に改訂された「鉱泉分析表指針」の泉質別適応症を元に、分かりやすく表現したものです。
①メンタル回復 | ②不眠症 | ③血行促進 | ④冷え性 | ⑤ドライスキン |
⑥きりきず | ⑦皮膚病 | ⑧高血圧(軽症) | ⑨胸やけ(飲用) | ⑩胃腸の不調(飲用) |
⑪便秘(飲用) | ⑫生活習慣病 | ⑬糖尿病 | ⑭痛風 | ⑮メタボ対策(飲用) |
⑯胆道系の不安(飲用) | ⑰貧血 | ⑱関節リウマチ | ⑲脊椎の痛み | ⑳免疫力アップ |
㉑筋肉痛・神経痛 | ㉒軽い喘息 | ㉓痔の痛み | ㉔病後回復 | ㉕疲労回復 |
- ※注①・・・泉質別適応症に、自律神経不安定症、うつ状態がある泉質(単純温泉・塩化物泉・二酸化炭素泉)。
- ※注③・・・泉質別適応症に、末梢循環障害がある泉質(塩化物泉・炭酸水素塩泉・二酸化炭素泉・硫化水素型の硫黄泉)。
- ※注④・・・泉質別適応症に、冷え性がある泉質(塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・二酸化炭素泉)と含鉄泉。
- ※注⑦・・・泉質別適応症に、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、表皮化膿症、慢性湿疹がある泉質(塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・酸性泉・硫黄泉)。
- ※注⑨・・・飲用の泉質別適応症に、逆流性食道炎がある泉質(炭酸水素塩泉)。
- ※注⑩・・・飲用の泉質別適応症に、萎縮性胃炎、胃十二指腸潰瘍がある泉質(塩化物泉・炭酸水素塩泉)。
- ※注⑪・・・飲用で、塩化物泉と硫酸塩泉。
- ※注⑫・・・泉質別適応症に、高コレステロール血症、糖尿病、痛風がある泉質(浴用で、酸性泉・放射能泉/飲用で、炭酸水素塩泉・含よう素泉・硫黄泉)。
- ※注⑮・・・飲用の泉質別適応症に、高コレステロール血症がある泉質(硫酸塩泉・含よう素泉・硫黄泉)。
- ※注⑱⑲・・・泉質別適応症に、関節リウマチ、剛直性脊椎炎がある泉質(放射能泉)。
- ※注⑳・・・放射能泉。
- ※注㉑㉔・・単純温泉は、刺激が少ないのでリハビリに適しており、泉質別適応症にはないが「神経痛の湯」「脳卒中(中風)の湯」とも呼ばれている。
泉質別適応症に該当 | 一般的適応症に該当 |
美肌の湯 7要素
合計2ポイント ※「美肌の湯」と呼ばれる泉質をポイント数で表しました。
クレンジング・なめらか効果 | シワ防止・蘇生効果 | 美白・シミ予防効果 |
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炭酸水素塩泉 | 硫酸塩泉 | 硫黄泉 |
角質除去・つるすべ効果 | コーティング・保湿効果 | しっとり・保湿効果 | 洗浄効果 |
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(弱)アルカリ性の温泉 | 塩化物泉 | メタけい酸(100mg/kg以上) | メタほう酸(10mg/kg以上) |
- ※「四大美人泉質」は「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「硫黄泉」「(弱)アルカリ性単純温泉」と言われています。
- ※「塩化物泉」は塩分パックで肌をコーティングする事で、保温・保湿効果と同時に、温泉成分をキープしてくれます。角質が除去された「美人の湯」の後に入る「仕上げの湯」とも呼ばれています。
- ※「メタけい酸」は保湿作用があり、一部の化粧品にも使われています。
- ※「メタほう酸」は洗浄作用があり、目薬にも一部使用され、にきびにも効果があると言われています。
湯ざわり(入浴時)感触メーター(5段階評価)
つるつる | とろとろ | ||||||||||
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さらさら | もちもち | ||||||||||
しゅわしゅわ | ぴりぴり | ||||||||||
客室露天風呂で判定 |
湯あがり(入浴後)感触メーター(5段階評価)
すべすべ | かさかさ | ||||||||||
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さらさら | ぺたぺた | ||||||||||
しっとり | ぽかぽか | ||||||||||
客室露天風呂で判定 |
露天風呂からの眺望メーター(5段階評価)
眺望 | 客室と木々に囲まれた空間 |
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浴場名 | 客室露天風呂 |
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評価 2 |
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源泉の利用状況
加水 なし |
加温 なし |
消毒 なし |
循環 なし |
入浴剤 なし |
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○ | × | × | △ | ○ |
※入浴に適した温度に保つため、加温した源泉をかけ流しにしている。 ※冬期、及び気温が下がった時に、湯舟内の温泉を循環して加温する場合がある。 |
源泉率 | 100% | ||||
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湯の入替 | 1日に1回 | ||||
源泉の湧出状況 | 近隣の源泉保有者から動力揚湯(ボーリング掘削)による温泉を引湯 | ||||
源泉から湯舟までの距離 | 約300m | ||||
引湯方法 | パイプで引湯 | ||||
温度の調整方法 | ボイラーで加温 | ||||
飲泉 | 不可 | ||||
源泉かけ流し風呂 | 客室露天風呂×2 温泉内風呂×5 |
温泉成分表 温泉分析書
泉質名 | 単純硫黄泉(低張性 アルカリ性 高温泉) 旧泉質名:単純硫黄泉 |
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湯の色 | 無色透明~エメラルドグリーン |
湯の香り | 硫黄臭 |
溶存物質 | 224mg/kg(ガス性のものを除く成分①+②+③の合計) |
泉温 | 45.1℃ |
pH値 | 9.7(アルカリ性) |
湧出量 | 約40リットル/分 一人あたりの温泉利用量(湧出量/収容人数) :約2.2リットル/人(最大収容人数18人) |
温泉の成分(源泉1kg中に含有する分量)
①陽イオン | ミリグラム | ミリバル | ミリバル% |
---|---|---|---|
ナトリウムイオン(Na+) | 80.1 | 3.48 | 98.40 |
カルシウムイオン(Ca2+) | 1.2 | 0.06 | 1.67 |
カリウムイオン(K+) | 0.4 | 0.01 | 0.30 |
計① | 81.7 | 3.55 | 100.00 |
②陰イオン | ミリグラム | ミリバル | ミリバル% |
---|---|---|---|
塩化物イオン(Cl-) | 40.6 | 1.15 | 33.88 |
メタけい酸水素イオン(HSiO3-)★ | 59.1 | 0.77 | 22.69 |
炭酸水素イオン(HCO3-) | 21.1 | 0.70 | 20.84 |
ふっ化物イオン(F-)★ | 8.5 | 0.45 | 13.24 |
硫化水素イオン(HS-)★ | 5.0 | 0.15 | 4.44 |
硫酸イオン(SO42-) | 4.0 | 0.08 | 2.48 |
水酸化物イオン(OH-) | 1.4 | 0.08 | 2.35 |
チオ硫酸イオン(S2O22-)★ | 1.58 | 0.02 | 0.15 |
計② | 139.9 | 3.38 | 100.00 |
③非解離成分 | ミリグラム | ミリモル | |
---|---|---|---|
メタけい酸(H2SiO3) | 0.1未満 | 0.01未満 | |
メタほう酸(HBO2) | 2.7 | 0.06 | |
計③ | 2.7 | 0.06 |
溶存ガス成分 | ミリグラム | ミリモル | |
---|---|---|---|
遊離二酸化炭素(CO2) | 0.1未満 | 0.01未満 | |
遊離硫化水素(H2S) | 0.1未満 | 0.01未満 | |
計④ | 0.00 | 0.00 |
その他微量成分 | |||
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総ヒ素0.00mg/kg 総水銀・鉛イオン・銅イオン検出せず |
★のマークがついているところは、「泉質名」に関わる成分と、「温泉」「療養泉」の資格条件になる成分です。
この泉質ならではの適応症(平成26年7月1日改定)
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症、自律神経不安定症、不眠症、うつ状態
浴用の一般的適応症(平成26年7月1日改定)
筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進
この泉質ならではの浴用の禁忌症(平成26年7月1日改定)
皮膚、粘膜の過敏な人、特に光線過敏症の人、高齢者の皮膚乾燥症
浴用の一般的禁忌症(平成26年7月1日改定)
病気の活動期(特に熱のあるとき)、活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期
飲用の適応症
不可
分析日(上記の温泉成分表は下記機関の調査データより引用)
平成22年11月26日 (株)同仁グローカル
- ※適応症・禁忌症に関しては、平成26年7月の改正の「鉱泉分析法指針」に準拠しています。
- ※宿よりデータを提供して頂きました。
「温泉」の資格20項目と「療養泉」の資格8項目
条件/成分(1kg中の割合) ※ひとつでも条件をクリアすれば「温泉」「療養泉」 |
A【温泉法】 「温泉」の条件(規定値) |
B【鉱泉分析法指針】 「療養泉」の条件(規定値) |
|
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1 | 温度(泉源から採取される時点) | 25℃以上 | |
2 | 溶存物質(ガス性のものを除く) | 総量1000mg以上 | |
3 | 遊離二酸化炭素(遊離炭酸) (CO2) | 250mg以上 | 1000mg以上(二酸化炭素泉) |
4 | リチウムイオン(Li+) | 1mg以上 | ― |
5 | ストロンチウムイオン(Sr2+) | 10mg以上 | ― |
6 | バリウムイオン(Ba2+) | 5mg以上 | ― |
7 | 総鉄イオン[Fe2+(鉄(Ⅱ)イオン/フェロイオン)+Fe3+(鉄(Ⅲ)イオン/フェリイオン)] | 10mg以上 | 20mg以上(含鉄泉) |
8 | マンガン(Ⅱ)イオン(第一マンガンイオン)(Mn2+) | 10mg以上 | ― |
9 | 水素イオン(H+) | 1mg以上 | 1mg以上(酸性泉) |
10 | 臭化物イオン(臭素イオン)(Br-) | 5mg以上 | ― |
11 | よう化物イオン(よう素イオン)(I-) | 1mg以上 | 10mg以上(含よう素泉) |
12 | ふっ化物イオン(ふっ素イオン)(F-) | 2mg以上 | ― |
13 | ひ酸水素イオン(ヒドロひ酸イオン)(HAsO42-) | 1.3mg以上 | ― |
14 | メタ亜ひ酸 (HAsO2) | 1mg以上 | ― |
15 | 総硫黄 (S) [HS-(硫化水素イオン)+ S2O32-(チオ硫酸イオン)+ H2S(遊離硫化水素)] | 1mg以上 | 2mg以上(硫黄泉) |
16 | メタほう酸(HBO2) | 5mg以上 | ― |
17 | メタけい酸水素イオン(HSiO3-) | 50mg以上 | ― |
18 | 炭酸水素ナトリウム(重炭酸ソーダ)(NaHCO3) | 340mg以上 | ― |
19 | ラドン(Rn) | 20ナノキューリー以上 20×10-10Ci(キューリー)以上 20(20百億分の1キューリー単位)以上 =74Bq(ベクレル)/5.5マッヘ以上 |
30ナノキューリー以上(放射能泉) 30×10-10Ci(キューリー)以上 30(百億分の1キューリー単位)以上 =111Bq(ベクレル)/8.25マッヘ以上 |
20 | ラジウム塩(Raとして) | 10-8mg以上 1億分の1㎎以上 |
― |
この温泉・療養泉の資格条件 クリア数 | 4 | 2 | |
合計 6 ポイント |
温泉の言い伝え/その他
伝承による効能
疥癬(かいせん)、汗疹(あせも)
この湯に浸かった歴史上の人物
肥後藩初代藩主・加藤清正(1562~1611年)、日本マラソンの父・金栗四三(1891~1983年)
この湯に浸かった著名人
多数の文化人・芸能人が訪れているがプライベートの為不記載
温泉の解説
「ほたるの長屋」は「男女別の大浴場」がない代わりに各部屋に温泉風呂が備わる。それはプライベート空間を重視するこの宿のコンセプトも関係するが、ズバリ「源泉かけ流し」にこだわっているからだ。 源泉は温泉地全体で集中管理されている平山温泉の源泉所有者から引き湯をしている。その源泉量は1分あたり約40リットル。施設としての最大収容人数は18人であるため、単純計算で1人あたり約2.22リットル/分の源泉を使用することができる。 源泉かけ流しの場合(塩素などによる消毒を一切行わない場合)、清潔な状態で湯浴みを楽しみ続けるためには、目安として1人あたり1リットル/分の源泉が必要とされている。ここは基準値の2倍以上で、贅沢かつ衛生的に源泉をかけ流しにできるわけだ。温泉パワーを存分に享受したいなら源泉かけ流しに限る。
ただし、平山温泉の源泉温度は45.1℃と低めだ。特に冬季はボイラーでの加温が必要になる。源泉温度の低さを、熱湯(水道水)を注ぎ入れることでカバーする施設があるが、これではせっかくの源泉が薄まってしまい温泉のパワーが発揮できなくなってしまう。ここでは水道水ではなく源泉をタンクに貯めた上で、ボイラーで加温している。この場合、温泉に含まれる硫黄成分によって金属腐食が発生し、毎年ボイラーが一台、また一台と壊れてしまうそうだ。 だが、宿のオーナー・福田朋子さんは「平山温泉の極上の源泉を100%の状態で堪能してほしい」との想いからあえてコストをかけているそうだ。
無色透明のお湯からは硫黄の香りが漂う。pH9.79というアルカリ性の温泉はトロトロの感触だ。人間の肌は弱酸性であるため、アルカリ性の温泉に触れることで皮膚表面が反応し、湯上がりには肌表面の古い角質が取れ、ツルツルとした肌触りを生み出し美肌になる。アルカリ性であることは「美肌の湯」と呼ばれる条件のひとつだ。
泉質名だが、源泉1kg中に含まれる硫黄成分が2mg以上だと硫黄泉とされる。そして硫黄泉には「硫黄型」と「硫化水素型」の2つのタイプが存在する。①硫化水素イオン②チオ硫酸イオン③遊離硫化水素のという3種類の硫黄成分のうち、①+②>③の場合「硫黄型」、①+②<③の場合「硫化水素型」となる。すなわち、硫化水素イオン主体の場合「硫黄型」、遊離硫化水素主体の場合「硫化水素型」となる。
「ほたるの長屋」の温泉には①硫化水素イオンが5.0mg/kg含まれており、これが硫黄成分の大部分を占めるため「硫黄型の硫黄泉」ということになる。その特徴として、時には湯の色がエメラルドグリーンに見えることがある。 気を付けなければならないのは、指輪やネックレスの金属類は硫黄成分による変色があるので、入浴の際は必ず外すことを覚えていてほしい。 硫黄泉は殺菌効果が高いので肌表面のトラブル全般に効く「皮膚病の湯」とされている。戦国武将・加藤清正も汗疹(あせも)を平山温泉に浸かり癒やしていたという記録もあるそうだ。実際に、硫黄泉ならではの適応症はアトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症などで、どれも皮膚の悩みに応えてくれるものである。
さらに硫黄泉はシミ予防、すなわち美白効果がある。シミの原因物質であるメラニンは、チロシンというアミノ酸の一種が酸化することで生成されてしまうのだが、硫黄泉は還元作用を持つためメラニンの生成を抑えることができるのだ。要するに硫黄泉は「美肌の湯」なのである。硫黄の還元作用は、老化の原因物質である活性酸素とも反応するため若返り効果も期待できるだろう。
泉質名は「単純硫黄泉」だが、「単純」と名前が付くのは、源泉1kg中の溶存物質が1,000mg以下の温泉という意味。一般的に硫黄泉は刺激が強い温泉の部類に入るが、単純硫黄泉は全体の溶存物質量が少ない分、硫黄泉に比べて刺激が少なく優しい温泉とも言えるだろう。そして「硫化水素型の硫黄泉」は、酸性の温泉が多く、肌が弱い方にはピリピリと刺激を感じて苦手な方もいるが、「ほたるの長屋」はアルカリ性で「硫黄型の硫黄泉」なので、肌への感触も柔らかだ。
ほのかな硫黄の香りを感じながら極上の温泉をプライベート空間でじっくり体感して欲しい。
特別室離れ「有為の奥山」の客室露天風呂 | 特別室離れ「羅しゅう」の客室露天風呂 |
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湯舟の真ん中にテーブルが備え付けられ、平成14年のオープン時には、各マスコミに取り上げれた話題のお風呂。入浴しながら飲み物をいただいたり、読書をしたりと利便性が高い。夜はテーブル上のランプの灯りが照らされ、雰囲気もいい。浴槽の中は段差になっていて、浅い部分には木の枕も配されており、寝湯も楽しめる。星空を眺めながらの湯浴みにも最適だ。 | 「有為の奥山」と共通の造りで、テーブル付きの風呂。若干小さめの仕様だが、それでも一度に3~4人は入れる広さはある。木の枕に頭をのせれば寝湯が楽しめ、満天の星空を眺めることも可能だ。テーブルを照らすランプの灯りもロマンチックな趣き。ここでよく冷えたビールや、シャンパンをいただければ、この上ないひと時を過ごせるだろう。 |
離れ「花菱」の内風呂 | 離れ「葦の穂」の立ち湯温泉風呂 |
「花菱」に備わった内風呂は一面の大きな窓ガラスを開けると開放感のある半露天の雰囲気。 湯舟はインドネシアから取り寄せた大きな石をくり抜いたもので、楕円形の美しい造形。こちらも源泉100%の温泉を楽しめる。湯舟の底が浅くなっているので、足をかけた楽な体勢での湯浴みがオススメだ。ユーモラスな魚型の源泉湯口が微笑ましい。 | 離れ「葦の穂」の客室風呂は縁にヒノキをあしらった石造りの浴槽。その一部は120センチの深さとなっており、立ち湯が楽しめる。全身の血行がよくなる立ち湯は、腰や膝の痛みなどに効果があると言われている。安全のため横に木がわたされている。 |
宿レポート
平山温泉にはカエルの合唱が聞こえる田園風景が広がり、どこか懐かしく、心が癒されるようだ。
そんな平山温泉で全5室、全室離れの温泉旅館「ほたるの長屋」を営むオーナーは、創業者でもある福田朋子さんだ。平山温泉には都会からのアクセスが良く、貸切の日帰り入浴施設が多い。そのため。「ほたるの長屋」は2002年にオープンしたが、オープン当時は客室2棟と日帰り貸切風呂7ヶ所という構成だった。
しかし、福田さんは「温泉旅館の原点に立ち返ろう」と思い、2008年にリニューアルを決める。「ほたるの長屋」は全5棟離れの温泉旅館として生まれ変わった。
各客室の意匠からは、オーナーの福田さんの持つこだわりは色濃く表れている。
離れの客室には、レトロな要素とアジアのリゾート的な要素をうまく合わせ、居心地よく、色気のある空間を作っている。 客室露天風呂の浴槽内にテーブルを付けたり、石をくりぬいたお風呂や、立ち湯を造ったりと、ご自身の感性で勝負している。
このように宿全体にオリジナリティが溢れているのである。「女性が男性を連れてくることも多い」と福田さんは言う。この宿は、オジサンが好きな“大人の隠れ家”ではなく、“大人の女性の隠れ家”とも言える。“美肌の湯”とともに、どこか可愛らしい雰囲気が女性客のハートをつかんでいるようだ。
この宿の持つ温泉旅館としてのクオリティは、宿泊料金と比較すると、極めてコストパフォーマンスが高いと言えるだろう。
「ほたるの長屋」の可能性を追求し続けてきた福田さんにとって、温泉旅館の経営は自分のこだわりを具現化できる天職だったに違いない。思い描く理想の宿を目指して、さらなる進化をしていくだろう。
宿泊レポートはコチラ
料金データ
1泊2食料金 | ¥20,900~ |
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1泊朝食料金 | 設定なし |
素泊り | 設定なし |
一人泊 | ¥43,500~ |
宿泊時の貸切風呂料金 | 無料 |
日帰り | 2,000~(税込) |
日帰り貸切温泉 | ¥7,100~(税別) |
宿データ
創業 | 平成14年 / 改築:平成21年 |
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チェックイン | 16:00 |
チェックアウト | 11:00 |
宿の立地環境 | 山 |
部屋数 | 全5室 |
収容人数 | 18名 |
駐車場 | 9台 |
施設 | 売店 |
インターネット | 全室Wi-Fi対応 |
バリアフリー | 非対応 |
シャワー付きトイレ | 完備 |
交通アクセス
電車 | JR瀬高駅、玉名駅もしくは大牟田駅よりタクシーで25分 |
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バス | - |
クルマ | 九州自動車道菊水IC・南関ICから車で15分。植木ICから車で20分 |
住所 | 熊本県/平山温泉/ほたるの長屋 〒861-0556 熊本県山鹿市平山5206-7 TEL:0968-48-1222 |
- データ制作
- 2023/06/21